オンラインコミュニケーション利用実態調査結果レポート
調査概要
調査期間
2014年9月19日〜2014年9月22日
調査方法
ウェブアンケート方式(ジャストシステム社に委託)
調査対象
第一子に高校生・大学生の子どもをもち、オンラインでコミュニケーションをとっている保護者
オンラインでコミュニケーションをとっている高校生・大学生
回答者の構成
保護者
父親 50%、母親50%
30代 3.4%、40代 51.3%、50代 45.3%
高校生の青少年を持つ保護者 49.8% 、大学生の青少年を持つ保護者 50.2%
青少年
男子 50%、女子50%
高校1年生 11.8%、高校2年生 17.0%、高校3年生 21.6%
大学1年生 12.3%、大学2年生 12.9%、大学3年生 12.0%、大学4年生 12.5%
有効回答数:1106件(保護者 554件、青少年 552件)
調査結果
1.オンラインコミュニケーションに使う機器と利用の頻度
オンラインコミュニケーションに使う機器は、パソコンが保護者で93.8%、青少年が80.2%、スマートフォンでは保護者が64.6%、青少年が85.7%となり、保護者はパソコン、青少年はスマートフォンを中心にオンラインコミュニケーションをしている傾向と言えます。
しかし、保護者でもスマートフォンを長く利用している場合は、パソコンの利用頻度が低い傾向が見られました。
2.オンラインコミュニケーションの相手と頻度
オンラインコミュニケーションの相手としては、保護者、青少年共に「家族」や「友達」が多くを占めることがわかります。一方で「直接面識がない相手」とは、6割の青少年がやりとりをした経験があり、保護者と20ポイント以上の差のつく結果となりました。
また、一度のコミュニケーションでやりとりする相手の人数についても、保護者は「1対1」のやりとりが多くを占めます。「すべて顔見知りの相手10人以上」とやりとりをしたことがある保護者は31%にとどまり、青少年と倍以上の開きがあることがわかります。
また、相手、人数にかかわらず、「一日複数回やりとりする」との回答が青少年に多く、全体としてオンラインコミュニケーションの利用頻度が高いことがわかります。
3.アプリ別の利用頻度
オンラインコミュニケーションで利用するソフト・アプリとして、「メール」については保護者96%、青少年92.2%とほとんど差はありませんでしたが、「メッセンジャー」では保護者65%、青少年92.8%と30ポイント近く差があることが分かりました。また「メール」は大学生、高校生は「メッセンジャー」の利用頻度がやや高く、同じ青少年でも学齢によって違いがあることがわかりました。
4.オンラインコミュニケーションの特性の理解
オンラインコミュニケーションの特徴である、「感情の伝わりにくさ」、「自己開示の促進」の理解度については、各項目において、青少年の方が「知っている」と回答する率が高いことがわかります。
また、「自己開示の促進」について学齢で比較すると大学生よりも高校生の方が「知っている」と回答する率が高い結果となりました。
5.オンラインコミュニケーションへの自信
オンラインコミュニケーションの進め方については、保護者よりも青少年の方が「とても良く出来ている」と回答する傾向が見られます。
また、対面や電話などオフラインでのコミュニケーションについても「とても自信がある」と回答する率は青少年の方が高く、オンライン同様自信を持っている結果となりました。
オフラインでのコミュニケーションの進め方について青少年の性別で比較したところ、男子の方が自信を持っている傾向が見られます。
6.オンラインコミュニケーションで困った経験
オンラインコミュニケーション相手の人数にかかわらず、青少年の方が「困ったこと、嫌な思いをした」経験率が高い結果となりました。
また、オンラインコミュニケーションに関する悩みや不安についても、すべての項目で青少年が保護者より大きい結果となりました。
- オンラインコミュニケーション利用実態調査結果レポート(データ形式:PDF、ファイルサイズ:971KB)