保護者向けワークショップ 「平成21年度東京都小学校PTAリーダー研修会」 実施レポート
平成21年10月10日、東京都教育委員会主催の平成21年度東京都小学校PTAリーダー研修会が東京ミッドタウン・タワー11階研修室で行われました。
研修会は2部構成で行われ、第1部では、警視庁生活安全部長の山下史雄様より「携帯電話にかかわる現状や警視庁の取組」についての講話、続いて子どもネット研事務局より「子どもたちのインターネット利用の特徴とトラブルの実際」を講義。
第2部では、参加者に「コミュニティサイト利用のリスク体験」をしてもらうため、2班に分かれて、参加者一人一人に携帯電話を配布しての実習の後、「子どもたちを守るための諸施策と保護者のすべきこと」についての講義と続きました。
ワークショップ形式だったこともあり、当初予定の時間を若干オーバーしましたが、盛況のうちに終了致しました。
主催 | 東京都教育委員会 |
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受託 | 東京公立幼小中高PTA連絡協議会 |
主管 | 社団法人 東京都小学校PTA協議会 |
協力 | 子どもたちのインターネット利用について考える研究会 事務局 |
日時 | 平成21年10月10日(土) 13:30〜16:00 |
会場 | 東京ミッドタウン・タワー11階研修室 |
当日の様子
第一部の冒頭、警視庁生活安全部長・山下史雄様からは、携帯電話を利用していた子どもが犯罪被害に巻き込まれた事案について、実例に基づきながら解説いただきました。それに続いて、子どもネット研事務局より、子どもたちがインターネット利用によってトラブルに巻き込まれる原因や、そのようなトラブルから子どもたちを守るために保護者がすべき施策について説明を行いました。講師の説明が深刻な実例の紹介や構造的な問題におよぶと、会場からは驚きの声が漏れました。
第二部では、参加者の皆様に、子どもに人気のコミュニティサイトを実際に携帯電話の実機で利用してもらいました。中には、携帯電話でインターネットやコミュニティサイトを利用したことがない方もいらっしゃいましたが、事務局に使い方を熱心に質問するなどしながら、子どもたちの遊び場の実態を真剣に確認されていました。
講義形式での保護者向けリスク啓発イベントは数多く開催されるようになりましたが、実機を使ったワークショップ形式はまだ多くありません。参加者数に合わせて携帯電話機を準備するなど、機材調達の難しさはありますが、保護者の理解を深めるためには、今後もこのような研修会が増やすことが必要だと事務局として痛感しました。