平成25年度東京都小学校PTAリーダー研修会
毎年開かれる、都内の小学校のPTA役員などが集まるリーダー研修会。今年は「今どきのケータイ、どこまで知ってる?-子供をトラブルから守るために-」と題しての開催となりました。
子どもネット研では、2009年度にも、同じリーダー研修会のお手伝いをさせていただいたことがありますが、それから4年が経過し、子どもたちを取り巻くインターネット環境も大きく変化しています。こうした背景を踏まえ、再び講師派遣のご協力をさせていただきました。
主催 | 東京都教育委員会 |
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主管 | 一般社団法人東京都小学校PTA協議会(都小P) |
日時 | 2013年9月28日(土)13:30から16:00 |
会場 | 世田谷区立池尻小学校 体育館 |
当日の様子
各地で運動会が行われた秋晴れの土曜日、世田谷区内の小学校の体育館に集まったのはおよそ150名の保護者のみなさん。元々は小学校PTAのイベントではあるものの、中学校や高校のPTAからも参加があり、今年度のテーマへの保護者の関心の高さがうかがわれます。
研修会の冒頭では、子育てと教育に関する意識調査のアンケート結果の報告がありました。 これは都小Pが毎年実施しているもので、経年変化が見られる上、保護者と教職員の両方に同じ質問をしていて、両者間の意識の差の比較ができるところなどに大きな特徴があります。
その後、子どもネット研座長の坂元章先生(お茶の水女子大学教授)による基調講演となりました。演題は「子供とインターネット -活用能力を伸ばすことと安全を確保することの両立-」です。
子どもたちのインターネット問題に取り組む上で重要な、「段階的利用」の考え方や、その際の家庭での注意点など、学術的に裏付けられた内容を盛り込みながらも、分かりやすいお話となりました。
続いて、現状と対策として、子どもネット研事務局からも「インターネットの四つの特性と子供たちの誤解」とのタイトルで50分間のお話しをさせていただきました。子どもたちを取り巻くインターネット環境の急変や、携帯電話からスマートフォンへの移行の影響を概観した後、特に注意すべきトラブルの種類や、その背景としての子どもたちの誤解について、理解を深めました。その後、家庭での取り組みのヒントや、大人同士の助け合いの重要性についても触れ、PTAが果たすことのできる役割の可能性も感じていただけたものと思います。
なお、今回の研修会では、子どもネット研が取り組んでいる「教育啓発の評価指標の開発」の一環として、受講者アンケートの実証研究にもご協力をいただきました。ご参加のみなさまには、当日のアンケート記入の他に、後日、家庭での取り組みの様子についても別途アンケートにご協力いただくことになっています。協力ご快諾をいただきました関係者のみなさまには、改めて御礼を申しあげます。
研修会の終了後、複数の保護者の方から、学校単位での研修会への講師派遣のご要望もいただきました。残念ながら子どもネット研事務局では、こうした個別のご要望にお応えすることが難しい現状ですが、既に実施している「協力企業でのお引き受け」など、みなさまのご期待にそえる施策の一層の充実に努めて参りたいと存じます。