インターネットセーフティ講座開催のための打ち合わせシート

インターネットセーフティ講座開催のための打ち合わせシート

「インターネットセーフティ講座開催のための打ち合わせシート」は、保護者向け研修会の主催者が、指示に従ってチェック項目を埋めることで、研修会の目的を整理し、講師側と最終的な研修方法についてすり合わせることを想定しています。

講座の企画や打ち合わせ時にご利用ください。

打ち合わせシートは、今後、実践や利用者の声を反映させ、より実用的なものへと改訂を行っていく予定です。

 

 

打ち合わせシート記入例イメージ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

打ち合わせシートの作成意図

子どもネット研では、設立以来、保護者向けの情報提供に焦点を合わせて調査検討を続けてきました。
保護者を対象に外部講師を招聘して研修会を主催する場合、あらかじめ講師に伝えられるのは、日程や会場、受講人数といった研修会に関する外形的な情報がほとんどのケースが多く見受けられます。
より効果の高い講座を実現するには、受講者属性や、研修会受講後に参加者に期待する行動変容として、どのような水準・内容を設定するのか、などを主催者側が予め明確にした上で、その目的を達成できそうな講師候補者にコンタクトするのが理想的な手順であると考え、今回のシートを考案しました。

 

外部講師を招聘した研修会を企画する各種団体や担当者の方へ

それぞれの地域に居住し、周囲の保護者の多様な学習機会を創出できるような講師を増やしていくことが、子どものインターネット利用問題に係る保護者向けの教育啓発の理想の取り組みと考える一方で、そうした研修講師の養成(数の確保)や、質の向上は一朝一夕に実現できるものではありません。
子どもネット研では、地域の外から有償・無償の研修講師を招聘する場合にも、最大の教育効果を発揮する機会としていただくべく、コミュニケーションツールを開発しました。
保護者向けに適切な学習の場面を確保することは、児童・生徒向けと比べてもさらに困難度が高いのが普通と考えられます。ツールを活用し、教育啓発の目的や対象者の絞り込み、外部講師に期待する役割を明確化するなど、数少ない機会を活かしていただければ幸いです。

 

研修講師の養成や派遣事業に取り組む各種団体や担当者の方へ

学校教育の現場における情報モラル教育が、年々充実していくのと比べると、保護者向けの教育啓発の取り組みが遅々として進まないのは、どの地域においても共通の課題と見ることができるでしょう。
その取り組みを地方自治体が主体となって担うか、地域内の複数の民間団体が主役となり、創意工夫を競うべきなのかは、地域の区切り方や、それぞれの地域の抱える事情によってさまざまでしょう。いずれにしても当面の間、保護者向けの教育啓発への尽力が、どの地域においても重要な課題であることに間違いはありません。
今年度、本研究会ではこれまで、とかく曖昧にされてきた、保護者向け研修講師が備えるべき力を明確に定義しなおしました。
それぞれの取り組み主体の置かれた現状に鑑み、取り入れるべき要素はぜひ取り入れるなど、より効果的な研修会の運営が行える講師の絶対数を増やすとともに、スキルアップ研修の機会を通じて、インターネットの諸問題や機器の保護者管理機能などについての最新の専門知識を単に備えているというだけでなく、保護者の現実に寄り添い、具体的に家庭での取り組み行動に役立つ、実効性の高い研修会を企画・運営できる研修講師の占める割合を少しずつでも高めていただければ幸いです。

 

保護者向け研修講師の理想的な役割

インターネットセーフティの領域における保護者向けの研修講師は、最新の知識の移転を担うインストラクターとしての役割だけにとどまらず、保護者の自発的な学びや、抱えている問題の解決を支えるような学習機会を創り出し、運営していく「ファシリテーター」的な存在を目指すべきだと子どもネット研は提言します。

詳しくは第九期報告書をご覧ください。

 

「保護者向け研修講師が備えるべき力」の概念図

 

保護者向け研修講師が備えるべき力

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