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保護者のためのフィルタリング研究会
保護者のためのフィルタリング研究会とは
我が国では、2009年4月施行の「青少年インターネット環境整備法」で、青少年が利用する携帯電話向けにフィルタリングサービスの提供が義務化されました。さらに2009年から2010年にかけて、一部自治体では、フィルタリングサービス解除の困難化の仕組みを青少年健全育成条例の改正に盛り込む動きが拡がるなど、「フィルタリング」を抜きには、青少年ネット問題を語れない状況が続いています。
また、フィルタリングは本来、提供者の努力に加え、利用者の積極的な使いこなしが求められるものです。しかしその前提となる、一般の保護者のフィルタリング利用についての理解は、まだまだ低調と言わざるを得ません。
「保護者のためのフィルタリング研究会」は、こうした情勢を受け、フィルタリングサービス全般がより利用者(保護者)本位で提供されるために解決すべき課題等を明らかにするために設立し、フィルタリングのあり方について議論を行いました。
活動報告書 (PDF 1.1MB)
委員/運営体制
委員(敬称略)
阿部 圭一(愛知工業大学 情報科学部情報科学科 教授)
飯塚 秀伯(ぐんま子どもセーフネット活動委員会 委員長)
井島 信枝(子どもねっと会議所 代表)
伊藤 賢一(群馬大学 社会情報学部情報行動学科 准教授)
坂元 章(お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科 教授)○座長代理
下田 博次(NPO法人青少年メディア研究協会 理事長)◎座長
新谷 珠恵(社団法人東京都小学校PTA協議会 会長)
滝 充(国立教育政策研究所 生徒指導研究センター 統括研究官)
※各委員の肩書は就任当時のものです
事務局
運営事務局:
ネットスター株式会社
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ヤフー株式会社
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運営協力:
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デジタルアーツ株式会社
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アルプスシステムインテグレーション株式会社
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トレンドマイクロ株式会社
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活動報告
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第一回研究会開催
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4月20日火曜日16時〜18時に、都内会場にて第一回研究会を開催いたしました。
各委員からの自己紹介の後、研究会の設立趣旨の確認を行ない、議論の出発点を確認する意味で、これまでの携帯フィルタリングの経緯の振り返りと、保護者からの声として、飯塚委員からの活動報告がありました。
研究会の後半では、提示された材料を踏まえ、今後の議論の進め方についての確認と検討を行ないました。
第一回の研究会から、オブザーバとして、関連する中央省庁の他、地方自治体からも多数の参加をいただいています。今後、参加自治体数はさらに増える予定です。
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第二回研究会開催
5月27日木曜日15時〜17時、都内会場にて第二回の研究会を開催いたしました。今回は、教育の現場から見た、子どもたちのインターネット利用とフィルタリングについての現況報告ヒアリングがメインテーマ。群馬県・新潟市・京都市からそれぞれ、教員や教育委員会のご担当者にお越しいただき、各地域での具体的な取り組みや課題等についてのお話を伺った上で、委員による議論を進めるという形になりました。
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なお今回もオブザーバとして、関連省庁、地方自治体から多数の参加をいただきました。みなさまご多忙の中、ありがとうございました。
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第三回研究会開催
6月21日月曜日、15時〜17時に第三回の研究会を開催いたしました。
第二回開催での教育現場からのヒアリングに続き、今回は、保護者の声からフィルタリングの課題を把握しようという狙いでした。平成21年度に東京都のネット・ケータイのトラブル相談窓口「こたエール」事業を受託していた、財団法人インターネット協会の大久保さん、そして福岡県の保護者グループ「子どもねっと会議所」代表の井島さん、ぐんま子どもセーフネット活動委員会から渡部さん、計三名のゲストを迎え、それぞれの視点からの発表をお願いしました。携帯電話だけでなく、パソコンやゲーム機でのネット利用やフィルタリングについても、貴重なご指摘をいただくことができました。
なお、第二回・第三回のヒアリングを受け、また実態把握のための定量的なデータも検討材料に加え、委員のみでの中間取りまとめ(研究会後半に向けて、論点の精査と絞り込み)の打ち合わせを7月2日に行ないます。第四回の研究会開催は7月16日を予定しています。
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委員による中間とりまとめ開催
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7月16日金曜日15時〜17時に、委員による中間とりまとめ議論を行ないました。
当日は、第一回から第三回までの研究会の場でのヒアリングや、それを受けての議論の中には、定性的なものやあくまでも仮説段階のものも含まれていたことから、それぞれ裏付けとなる定量的データの有無の確認や、最終報告書の大まかな構成案等についての検討を行ないました。
第四回以降の研究会では、これらを前提にして、主に事業者側の実際的な取組み等についてのヒアリングなどを通じて、課題の確認や改善方策について、引き続き検討を進めていくこととしています。
なお当日は、ご都合により欠席された下田座長に代り、坂元委員が座長代理に就くことが会議の冒頭にて承認され、議事全般が進行しております。
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第四回研究会開催
8月20日金曜日、15時〜17時に第四回の研究会を開催いたしました。
第一回から第三回までの研究会では、保護者や学校関係者など、利用者側の声からフィルタリングの現状と課題を探ってきました。委員による中間とりまとめ議論を経て、この第四回からはいよいよ事業者側の取組みについて確認するとともに、自治体などによるフィルタリングを取り巻く環境づくりについても把握する後半へと移っていきます。
今回の研究会では、携帯電話事業者などで組織されている社団法人電気通信事業者協会様から、携帯電話のフィルタリングサービスについてのご発表をいただき、その後、疑問点や不明点についての活発な質疑が行なわれました。
また今回の研究会から、福岡の子どもねっと会議所代表・井島信枝さんにも、保護者の代表の一人として、新たに委員としてご参加いただくこととなりました。
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第五回研究会開催
9月28日火曜日、13時〜15時30分まで、第五回の研究会を開催いたしました。
今回の研究会では、第四回で社団法人電気通信事業者協会様を迎えて検討を行なった「携帯電話におけるフィルタリングサービス」に関する追加の材料として、鳥取県様および飯塚委員より、それぞれ販売現場におけるフィルタリングに関する説明内容についての実態調査結果等をご報告いただきました。その後総務省様より、スマートフォンのフィルタリング提供に関する法的整理のご説明をいただき、後半ではテレビやゲーム機でのフィルタリングについて、ソニー・コンピュータエンタテインメント様にご発表をいただきました。
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現時点で保護者が関わるであろうフィルタリングについては、パソコンから携帯、スマートフォン、テレビ、ゲーム機まで、これでおおよその網羅が出来たということになります。
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次回の研究会では、保護者と事業者それぞれの取組みを支援する環境面に焦点を合わせ、主に、国や地方自治体の取組み等について整理を行なう予定としています。
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第六回研究会開催
10月25日月曜日、10時〜12時まで、第六回の研究会を開催いたしました。
これまで研究会では、フィルタリングの利用者の立場として保護者や学校関係者からのヒアリングに始まり、ペアレンタルコントロールサービス提供事業者として携帯電話事業者やゲーム機メーカーからのヒアリングや論点の整理に取り組んできました。 今回は、それらを取り巻く環境づくりを支える立場にある、国や自治体の取組み等を整理すべく、警察庁、伊藤委員、三重県教育委員会からそれぞれご発表をいただく進行となりました。
このうち警察庁様からは、子どもに人気のコミュニケーションサイト利用に伴う犯罪被害実態と、被害者のフィルタリングの利用状況等について、調査統計に基づくご説明がありました。 また伊藤委員からは、青少年のネット問題とフィルタリングを含めた公共セクターの海外取組み事例として、韓国の状況概要の報告を受けました。 さらに三重県教育委員会様からは、条例等でのフィルタリング利用促進に留まらない、県と学校、保護者を連携させるための様々な取組みについての説明をいただきました。
その後の自由討議では、フィルタリング提供の理論モデルの提案など、研究会報告書に盛り込むべき論点の追加がありましたが、時間の関係上、その全体像や各項目の詳細ポイント等については次回の研究会にて整理を行なう予定としています。
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第七回研究会開催
- 2010年11月18日木曜日、15時〜17時まで、第七回の研究会を開催いたしました。
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2010年4月に始まった本研究会も、いよいよ大詰めを迎えました。
今回は、ゲストによる発表も無く、研究会活動報告書の素案をたたき台として、委員各位による議論と検討のみをほぼ二時間にわたって集中的に行いました。
当日多数出たご指摘を元に、座長・座長代理により報告書最終案の検討・調整を別途行うこととし、委員全員が集合する形での研究会は、今回が最終回ということになりました。
毎回傍聴ご参加いただいた関係省庁・地方自治体や業界団体などの皆様、長期間お付き合いいただきありがとうございました。なお、最終版の報告書は後日、説明会の場を設ける他、本サイトでの全文の公開(PDFダウンロード)も行うこととしています。
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活動報告の記者説明会
研究会の活動報告書公開にあたり、1月21日金曜日13時〜14時に、報道関係者向けの説明会を実施しました。説明会には委員を代表して坂元座長代理が出席。事務局二社の担当者とともに、研究会の発足経緯から、活動領域、報告書の主なポイントのご紹介を行いました。
- その後の質疑応答では、記者から「保護者向けの情報提供の具体的な進め方」や「提供事業者向けの提言の実効性」についての質問を多くいただきました。
- 研究会として、直接保護者向けの教材作成などを行う予定は現時点ではありませんが、行政機関向けの情報提供を通じて、保護者向けフィルタリング普及啓発の際の参考資料としていただくことなどを期待しています。(一部の自治体向けには報告書の郵送も検討中です)。
- また、フィルタリング提供事業者向けには、様々な機会を通じて、報告書の提言の意図をご案内するとともに、研究会としての働きかけを行い、研究結果を各社の自主的なサービス改善の取組みに役立てていただきたいと考えています。
- 引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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